2011年11月26日実施
ごみから考える低炭素循環型社会への対応
2011年11月26日(土)13時30分~16時 浜大津明日都5階会議室 参加者26名
身近なごみ問題を通して、資源と循環社会を学び、市民目線で具体的な行動について語り合いました。
基調講演 「ごみからの低炭素循環型社会への対応」
講師 占部 武生 氏 龍谷大学理工学部環境ソリューション工学科教授
ごみからの低炭素社会への対応について以下の内容にておはなしを頂きました。
<現状の認識 CO2削減には、大きな行動が必要>
学生の実家でのアンケートによる CO2排出量の実態調査から見えたもの
・ ごみもCO2も世帯人数が多いほど1人あたりの排出量は少ない。
・ CO2の削減は小さなことでは難しい。意識だけでなく、大きなところを減らす行動が必要。
・ 例えば 車→上手に使う(ではなく)→使わない、を前提に計画・行動する
木材利用 建築物対応→8階建てのマンション(スウェーデン)等
<2Rの精神(発生抑制、再使用)>
. 過剰リサイクルは検討の要あり
. 品質劣化 カスケード利用 最後は熱として利用
最低1回再利用すると循環率は50%になる
3.重金属などのリスク管理必要 放射能は循環の最大阻害要因、焼却灰のセメント材化など
何でもかんでも資源化!の見直しあり
<ごみの熱・エネルギー利用 ローカルアジェンダ 市民・行政・事業者の連携>
・大津市は現在取り組んでいない(めずらしい都市と言える)
・ドイツは総エネルギーの50%、CO2削減 2050年1/5に(1990年比)
・清掃工場の防災拠点化の検討が必要・・・エネルギーの活用をする。
講演 「ごみからの低炭素・循環型社会への対応」
講師 白川 武史氏 大津市環境部廃棄物減量推進課副参事
大津市の廃棄物 平成12年がピーク(12.8万トン)以降低減。平成21年(10.4万トン)
資料にて、大津市のごみ事情をわかりやすく説明していただく。
①ごみを出さない→②出さない工夫→③資源を循環させる の順番を心がける。
講演 「地球環境問題への取り組み」
講師 西塚 哲夫氏 株式会社平和堂総務部環境推進室長
・ 平和堂の環境取り組み 店舗数が増えてもエネルギーの転換等でCO2総排出量を24%削減した。
・ 循環エコ野菜の取り組み 店舗食品残渣→堆肥化→指定農場→店舗販売 サイクルの確立
・ マイバッグ 細かい取り組みであるが大きな成果。持参率55% 総量6171万トン削減量675トン、CO2換算3635㌧CO2
家庭で出来る温暖化対策へ向けて 一人の百歩より百人の一歩 出来ることから今すぐはじめよう
3名の講師+参加者による意見交換会
参加者から、大津市のごみ処理費、家庭ゴミの有料化、清掃工場の防災拠点化、プラゴミの処理後、アルミ缶回収方法、平和堂のCO2総排出量についての質問や意見が出された(抜粋)。
最後に占部氏から、 ・補助金政策の見直し ・コンポスト等メニューを増やす ・平和堂の古紙(紙類)回収のビジネスモデル などを着目していきたいとまとめられた。