10環境塾…ごみから考えるCO2削減 ⑴
2012年03月10日
2010年11月20日実施
ごみから考えるCO2削減 家庭の省エネ⑴
日時:平成22年11月20日(土)13:30~16:30
場所:明日都浜大津1F 大津市ふれあいプラザ大会議室
「家庭でできるごみ削減とCO2削減」と題して、パネルディスカッションとワークショップが開催されました。暮らしの中のごみ(廃棄物)に焦点をあて、事業者、市民、大学、行政がそれぞれの立場から問題提起をしたあと、ワークショップでは4グループに分かれて活発な意見交換が交わされました。

(事業者からの問題提起) 株式会社日映志賀 安田庸平さん
この11月に開設されたばかりの「伊香立コンポストセンター」について説明がありました。大津市の補助事業として12月1日より稼動します。対象地域は大津市北部(旧志賀町内)で、リサイクル処理対象物は、一般家庭ゴミ、剪定枝、刈り草などです。
生ゴミ堆肥化循環システムは、家庭から出るゴミの43%を占める「生ゴミ」を堆肥化することで、家庭ゴミを大幅に削減します。
用意するものは、密封できるポリバケツと堆肥(無料)のみ。いたって簡単です。生ゴミと堆肥をサンドイッチ状に重ねバケツが一杯になったら、投入BOXに入れておけば指定日に回収にきてもらえます。
専用工場で堆肥に変換。堆肥は家庭に還元されるしくみです。

(市民からの問題提起) おおつ環境フォーラム 池内 みさ子さん
「暮らしの中のゴミ どうする?」家庭でできるゴミ削減
おおつ環境フォーラムには、ゴミに着目して活動しているグループが4グループあります。各グループの活動紹介がありました。
・生ごみリサイクルプロジェクト
・菜の花プロジェクト
・雑がみのリサイクルプロジェクト
・生活の見直し学習研究グループ
主婦の感覚で、実生活を通しての取り組み紹介がされました。
捨てればゴミですが、活用すればゴミは資源になります。資源の循環をはかることが大切です。生ゴミは堆肥化するのが一番ですが、水気を絞ったり、乾燥させるだけでも生ゴミはぐんと減ります。大量生産、大量消費、大量廃棄の経済活動の中に組み込まれた私たちの生活は、多くのゴミを生み出しました。まず、ゴミを家庭に持ち込まないこと。購入するときは、すぐに捨てなくていいように良いものを選んで購入すること。捨てる前に、フリーマーケットなどで再活用したり、お下がりなどもおすすめです。またリメイクして最後まで使い切る工夫も楽しいものです。
買物袋を持参したり、贈答品は簡易包装を心がけたり、自販機のペットボトル飲料を控えて水筒を持参するだけでもずいぶんゴミが減るのではないでしょうか。

(大学からの問題提起) 龍谷大学理工学部 竺 文彦さん
冒頭「ごみの出し方は間違っています」からはじまりました。家庭からのごみ、まず紙については、細かいものでもリサイクルは可能なので雑がみまできちんとリサイクルすることが大事。ペット類は、新たな製品に作りかえることできるので、分別しリサイクルする。その他のいろんなプラスチック類は、きちんと燃やすことが正しい。家庭のごみの1/3は生ごみですが、生ごみについては、焼却場に放り込むのは誤りです。
ごみ処理場は発電所という考え方があります。他府県では進んでいるところもありますが、全国でまったくごみ発電が出来ていないのは、滋賀県と徳島県です( 年当時ゼロでした)ごみ処理場は処理場ではなくて地域の発電所、エネルギーを作る施設と考えて、地元地域に電気を還元したり半額にていけば良いのです。たまたま発電の材料が生ごみやプラスチックだというだけのことです。ごみはエネルギーだという考えです。(その後八日市に1箇所できたそうですが…)
海外の例が紹介されました。ヨーロッパでは、分別は3~4種類といたってシンプル。日本では分別の種類が多いので、分別するのに一苦労。ドイツでは、リサイクルできないものは発電をしていて、その時発生した高温のお湯は、各家庭にパイプで送っています。
ホットなものはホットに処理をしてエネルギー転換ー乾いているものは燃やす。ウエットなものはウエットに堆肥化施設で燃やさないで堆肥化する。
大津市全域で、生ごみの収集システムができるといいのですが…
将来は、バイオガス→メタンガスで発電ということもできるようになるかもしれません。

(行政からの問題提起) 大津市廃棄物減量推進課 橋本 光太郎さん
行政からの話は、本音トークでした。ゴミ行政の現状をうかがうことができました。
ゴミ行政、大津市では「焼くことが大事」という考え方が根強いのは事実です。それは焼くことが一番早く確実に処理できるという頭がなかなか治りません。
今回、マイ箸をも皆さんにもってきました。これは「ごみ減量推進と資源再利用推進会議」が粗品として渡しているものです。中身だけでいいものを外箱と外のしがついています。ごみ減量推進をするものが、ごみを生み出している悪い例として持ってきました。マイバックについては単品で渡しています。
市民がいろいろ進言をしても行政はなかなか変わっていないでしょう。電車のレールを走っているようなもので、行政職員はなかなか変われないんです。大きな指示がなければ曲がれない。ようやく「レールを変えよう」ということでスタート地点に着きました。ゼロからのスタートということで聞いていただきたいと思います。。
はじめて市民の知恵をいっぱいもらって情報発信をしていこうとチラシを作りました。表面は行政で作りましたが、裏面は市民の人の意見で作っています。お家の知恵袋募集の一例として、今回は堅田中学1年の子が作成した「我が家の生ゴミ減量作戦のまき」が載っています。市としてはいろんな情報・提案を待っています。リサイクル係にご意見をください。皆さんの提案を広報させて頂きます。
4割の家庭が2DK以下です。6分別では置く場所もないのが現実。どういうリサイクルのスタイルがいいのか?来年から定期回収だけではなく、拠点回収をはじめるモデル実験がはじまります。

ワークショップ
問題提起者を囲んで、4グループで意見交換を行いました。主な発表内容
1事業者 日映志賀(伊香立コンポストセンター安田 庸平さん)の発表を受けて
本社:大津市木戸
社員:25名(センター職員4名)
生ごみ受入れ・一般家庭ゴミ 3000世帯の市民(3t/日)
*大津市北部地域(旧志賀町内)で発生したものに限る
・志賀中学校から出る給食残さ
・剪定枝、刈り草など
運営:大津市の補助金のみ
↓
今後、独立採算の術を探る
↓
(例)農業運営、事業ゴミ受入れ
*1週間に家庭から出る生ごみの量は、約7.5�(当社調べ)。それを焼却処分すると約20.�のCO2が発生します。これはガソリン1ℓを消費した数値と同じ値です。(1ℓあたり20km.走る自動車で想定)
2、市民 おおつ環境フォーラム(池内 みさ子さん)の発表を受けて
・ 生活のなかの無駄とゴミ
・ 大量生産⇒大量廃棄
↓
・ 生活の中で節約(減)できるものは…おさがり・ふろしき・無駄
↑
・ もったいない
・ 利便性か経済性か
・ 日本の伝統の再認識…保存料理など
3、大学 龍谷大学理工学部(竺 文彦さん)の発表を受けて
・ローズタウンでの取り組み紹介 太陽光、乾燥、市民提案
・焼却プラント建設元職員の発言から
焼却技術の実態は難しい面がある。(助燃)
大津の事業系のごみ費用は安い(フロン)
滋賀県内で焼却施設 3箇所
迷惑施設で地域との関係(おむつ)
・メタンガス…発電へ
・植木など…乾燥
・水切り…紙袋
・古紙の分類、水分の減量をPR
・事業系の実態は?
・レジ袋、ペットボトル

4.行政 大津市廃棄物減量推進課(橋本 光太郎)の発表を受けて
ごみについて(市民の意見)
・ 今の収集処分はベストの方法だ
・ 市はゴミ処理方法を市民にアピールが必要
ゴミではなく資源リサイクルのために必要
・ 市広報にアピールを継続して増やし都度根気よく
・ ゴミの資源化に市民は何をすれば良いのか。市民に教育が必要だ
・ �ゴミの資源化でどれだけの費用を生み出すのかをPRする。
�「出た利益は税金が減るよ」を知ってもらう
・ 蛍光管が燃えないゴミに捨てています。分別して廃棄する方向へ動いてください。
(水銀の放置⇒埋立地汚染)…子孫が困る
市民の役割、市の役割、販売者の役割を分担する。
・ 「雑がみ」の意味のわからない人が沢山いる。教育が必要。 雑がみ=新聞の折込広告、雑誌
(大津市の意見)
・ 食品ゴミは生ごみの40%その内賞味期限切れ廃棄物が20%だ
・ 賞味期限切れ食品廃出は事業系一般廃棄物だが、市の収集処分対象となっている
・ 確立された処理方法はない
・ 処理施設は大きな費用がいる…子孫のつけになる
・ 市のゴミ処分場3箇所の施設更新時期が来る。(H28年 大石、H29年富士見、H31年 伊香立)
それぞれ資源化するベストな処分方法を採用した処分場は費用対効果に基づく検討がいる。
・ 新施設のことも大切だが市民は「減量化」が処分場の施設予算を抑えることが可能だ。
ごみから考えるCO2削減 家庭の省エネ⑴
日時:平成22年11月20日(土)13:30~16:30
場所:明日都浜大津1F 大津市ふれあいプラザ大会議室
「家庭でできるごみ削減とCO2削減」と題して、パネルディスカッションとワークショップが開催されました。暮らしの中のごみ(廃棄物)に焦点をあて、事業者、市民、大学、行政がそれぞれの立場から問題提起をしたあと、ワークショップでは4グループに分かれて活発な意見交換が交わされました。

(事業者からの問題提起) 株式会社日映志賀 安田庸平さん
この11月に開設されたばかりの「伊香立コンポストセンター」について説明がありました。大津市の補助事業として12月1日より稼動します。対象地域は大津市北部(旧志賀町内)で、リサイクル処理対象物は、一般家庭ゴミ、剪定枝、刈り草などです。
生ゴミ堆肥化循環システムは、家庭から出るゴミの43%を占める「生ゴミ」を堆肥化することで、家庭ゴミを大幅に削減します。
用意するものは、密封できるポリバケツと堆肥(無料)のみ。いたって簡単です。生ゴミと堆肥をサンドイッチ状に重ねバケツが一杯になったら、投入BOXに入れておけば指定日に回収にきてもらえます。
専用工場で堆肥に変換。堆肥は家庭に還元されるしくみです。

(市民からの問題提起) おおつ環境フォーラム 池内 みさ子さん
「暮らしの中のゴミ どうする?」家庭でできるゴミ削減
おおつ環境フォーラムには、ゴミに着目して活動しているグループが4グループあります。各グループの活動紹介がありました。
・生ごみリサイクルプロジェクト
・菜の花プロジェクト
・雑がみのリサイクルプロジェクト
・生活の見直し学習研究グループ
主婦の感覚で、実生活を通しての取り組み紹介がされました。
捨てればゴミですが、活用すればゴミは資源になります。資源の循環をはかることが大切です。生ゴミは堆肥化するのが一番ですが、水気を絞ったり、乾燥させるだけでも生ゴミはぐんと減ります。大量生産、大量消費、大量廃棄の経済活動の中に組み込まれた私たちの生活は、多くのゴミを生み出しました。まず、ゴミを家庭に持ち込まないこと。購入するときは、すぐに捨てなくていいように良いものを選んで購入すること。捨てる前に、フリーマーケットなどで再活用したり、お下がりなどもおすすめです。またリメイクして最後まで使い切る工夫も楽しいものです。
買物袋を持参したり、贈答品は簡易包装を心がけたり、自販機のペットボトル飲料を控えて水筒を持参するだけでもずいぶんゴミが減るのではないでしょうか。

(大学からの問題提起) 龍谷大学理工学部 竺 文彦さん
冒頭「ごみの出し方は間違っています」からはじまりました。家庭からのごみ、まず紙については、細かいものでもリサイクルは可能なので雑がみまできちんとリサイクルすることが大事。ペット類は、新たな製品に作りかえることできるので、分別しリサイクルする。その他のいろんなプラスチック類は、きちんと燃やすことが正しい。家庭のごみの1/3は生ごみですが、生ごみについては、焼却場に放り込むのは誤りです。
ごみ処理場は発電所という考え方があります。他府県では進んでいるところもありますが、全国でまったくごみ発電が出来ていないのは、滋賀県と徳島県です( 年当時ゼロでした)ごみ処理場は処理場ではなくて地域の発電所、エネルギーを作る施設と考えて、地元地域に電気を還元したり半額にていけば良いのです。たまたま発電の材料が生ごみやプラスチックだというだけのことです。ごみはエネルギーだという考えです。(その後八日市に1箇所できたそうですが…)
海外の例が紹介されました。ヨーロッパでは、分別は3~4種類といたってシンプル。日本では分別の種類が多いので、分別するのに一苦労。ドイツでは、リサイクルできないものは発電をしていて、その時発生した高温のお湯は、各家庭にパイプで送っています。
ホットなものはホットに処理をしてエネルギー転換ー乾いているものは燃やす。ウエットなものはウエットに堆肥化施設で燃やさないで堆肥化する。
大津市全域で、生ごみの収集システムができるといいのですが…
将来は、バイオガス→メタンガスで発電ということもできるようになるかもしれません。

(行政からの問題提起) 大津市廃棄物減量推進課 橋本 光太郎さん
行政からの話は、本音トークでした。ゴミ行政の現状をうかがうことができました。
ゴミ行政、大津市では「焼くことが大事」という考え方が根強いのは事実です。それは焼くことが一番早く確実に処理できるという頭がなかなか治りません。
今回、マイ箸をも皆さんにもってきました。これは「ごみ減量推進と資源再利用推進会議」が粗品として渡しているものです。中身だけでいいものを外箱と外のしがついています。ごみ減量推進をするものが、ごみを生み出している悪い例として持ってきました。マイバックについては単品で渡しています。
市民がいろいろ進言をしても行政はなかなか変わっていないでしょう。電車のレールを走っているようなもので、行政職員はなかなか変われないんです。大きな指示がなければ曲がれない。ようやく「レールを変えよう」ということでスタート地点に着きました。ゼロからのスタートということで聞いていただきたいと思います。。
はじめて市民の知恵をいっぱいもらって情報発信をしていこうとチラシを作りました。表面は行政で作りましたが、裏面は市民の人の意見で作っています。お家の知恵袋募集の一例として、今回は堅田中学1年の子が作成した「我が家の生ゴミ減量作戦のまき」が載っています。市としてはいろんな情報・提案を待っています。リサイクル係にご意見をください。皆さんの提案を広報させて頂きます。
4割の家庭が2DK以下です。6分別では置く場所もないのが現実。どういうリサイクルのスタイルがいいのか?来年から定期回収だけではなく、拠点回収をはじめるモデル実験がはじまります。

ワークショップ
問題提起者を囲んで、4グループで意見交換を行いました。主な発表内容
1事業者 日映志賀(伊香立コンポストセンター安田 庸平さん)の発表を受けて
本社:大津市木戸
社員:25名(センター職員4名)
生ごみ受入れ・一般家庭ゴミ 3000世帯の市民(3t/日)
*大津市北部地域(旧志賀町内)で発生したものに限る
・志賀中学校から出る給食残さ
・剪定枝、刈り草など
運営:大津市の補助金のみ
↓
今後、独立採算の術を探る
↓
(例)農業運営、事業ゴミ受入れ
*1週間に家庭から出る生ごみの量は、約7.5�(当社調べ)。それを焼却処分すると約20.�のCO2が発生します。これはガソリン1ℓを消費した数値と同じ値です。(1ℓあたり20km.走る自動車で想定)

2、市民 おおつ環境フォーラム(池内 みさ子さん)の発表を受けて
・ 生活のなかの無駄とゴミ
・ 大量生産⇒大量廃棄
↓
・ 生活の中で節約(減)できるものは…おさがり・ふろしき・無駄
↑
・ もったいない
・ 利便性か経済性か
・ 日本の伝統の再認識…保存料理など
3、大学 龍谷大学理工学部(竺 文彦さん)の発表を受けて
・ローズタウンでの取り組み紹介 太陽光、乾燥、市民提案
・焼却プラント建設元職員の発言から
焼却技術の実態は難しい面がある。(助燃)
大津の事業系のごみ費用は安い(フロン)
滋賀県内で焼却施設 3箇所
迷惑施設で地域との関係(おむつ)
・メタンガス…発電へ
・植木など…乾燥
・水切り…紙袋
・古紙の分類、水分の減量をPR
・事業系の実態は?
・レジ袋、ペットボトル

4.行政 大津市廃棄物減量推進課(橋本 光太郎)の発表を受けて
ごみについて(市民の意見)
・ 今の収集処分はベストの方法だ
・ 市はゴミ処理方法を市民にアピールが必要
ゴミではなく資源リサイクルのために必要
・ 市広報にアピールを継続して増やし都度根気よく
・ ゴミの資源化に市民は何をすれば良いのか。市民に教育が必要だ
・ �ゴミの資源化でどれだけの費用を生み出すのかをPRする。
�「出た利益は税金が減るよ」を知ってもらう
・ 蛍光管が燃えないゴミに捨てています。分別して廃棄する方向へ動いてください。
(水銀の放置⇒埋立地汚染)…子孫が困る
市民の役割、市の役割、販売者の役割を分担する。
・ 「雑がみ」の意味のわからない人が沢山いる。教育が必要。 雑がみ=新聞の折込広告、雑誌
(大津市の意見)
・ 食品ゴミは生ごみの40%その内賞味期限切れ廃棄物が20%だ
・ 賞味期限切れ食品廃出は事業系一般廃棄物だが、市の収集処分対象となっている
・ 確立された処理方法はない
・ 処理施設は大きな費用がいる…子孫のつけになる
・ 市のゴミ処分場3箇所の施設更新時期が来る。(H28年 大石、H29年富士見、H31年 伊香立)
それぞれ資源化するベストな処分方法を採用した処分場は費用対効果に基づく検討がいる。
・ 新施設のことも大切だが市民は「減量化」が処分場の施設予算を抑えることが可能だ。
Posted by Satoyamahozen at 00:37│Comments(0)
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